Project Branding

事業ブランディング

1.事業ブランディングとは

事業ブランディングとは、「事業ブランドが持つ価値や魅力を整理・発信し、ユーザーとの相互コミュニケーションを通じて持続的な成長を可能にする」ブランディング手法の1つです。新事業ブランドの立ち上げ、既存事業ブランドの収益改善、業態革新による既存事業ブランドの見直し、事業理念の構築、事業のブランド価値浸透など、多岐に渡ります。
コーポレートブランドのビジョンや想い・コンセプトは活かしつつ、事業単位で独自のブランド価値の明文化、あらゆるブランド体験を魅力的に設計します。
例えば、食品メーカーが新規事業として健康補助食品事業を立ち上げた時、既存事業とはユーザーも販路も異なりますので、食品メーカーとしてのコーポレートブランドとは別で育てていく「個別ブランド」が必要になるでしょう。
B2B、B2Cで対象となるユーザー、販売方法などは変わりますが、「ユーザー目線に立ってどのようにブランドの約束・ブランド体験を設計するか」という点は変わらず大切です。

2.事業ブランディングの目的

事業ブランディングには以下のような目的があります。

  1. ① 事業ブランドが持つ価値や魅力をあらゆる体験を通じて伝わるようにすること
  2. ② ユーザーに心地よい「プラスの体験」を積み重ね永く愛されるブランドにすること
  3. ③ 事業ブランドの売上・利益が持続的に向上すること

2-1.事業ブランディングで重要なこと

事業ブランディングで重要なことは、ユーザーとのコミュニケーション(広告・CM、Web、知人からの口コミ、SNS、記事、商品・サービスチラシなど)を通じて、プラスの良い体験を積み重ね、継続的な関係性を構築していくことです。
ブランド側の一方的な発信ではなく、あらゆるブランド体験に対する評価を事業全体に反映し、定期的なブランドのメンテナンスを図ることが大切です。
また、CSV(Creating Shared Value)=「共通価値創造」の観点を持ち、事業ブランドの推進によってどのような社会課題の解決に繋がるか、を考えることも重要です。

2-2.事業ブランディングの効果

ブランディングの視点を取り入れた事業デザインでは以下のような効果が期待できます。

  • ・事業ビジョンや想いへの共感が得られる
  • ・持続的な事業成長が期待できる
  • ・ユーザーとのコミュニケーションが活性化する
  • ・ファン化へ繋がり口コミで広がる
  • ・社員の使命感が高まり自信を持って商談ができる
  • ・社会貢献に繋がる

3.基本的な事業ブランディングの流れ

1

事業ブランドの目的、目指す夢、価値を整理する

事業ブランドがどのような価値を提供できるか、どうすれば選ばれるか整理し、達成していくミッションや中長期的なビジョン(夢)を描きます。

グライドバス(中長期ビジョン)

2

市場、ユーザーを知る

事業ブランドが置かている市場特性、市場の成長性、競争状況、ユーザー層、ユーザーのマインドシェア、コミュニケーション方法、ブランド体験、ブランド占有など、状況把握をします。
状況把握をした上で、ミッションや中長期的なビジョン(夢)、ブランドの価値と照らし合わせて、「選ばれる理由」を紐解きます。

SPF分析/SWOT分析

3

ミッション、ビジョン(夢)と社会課題を紐付ける

ミッション、ビジョン(夢)を推進していくことで、どのような社会課題を解決することができるのかを考えます。ビジネスモデル、バリューチェーンを具体化し、「事業価値」を高めていくことに加えて、「社会的価値」(事業を通じて社会的な課題を解決することから生まれる価値)も高めていく視点で、事業の成長が社会の成長につながるように紐付けます。

4

事業コンセプト・ブランドストーリー・体験・戦略を設計する

ミッション、ビジョンを達成するために必要な、具体的なユーザー像の共有、UXデザイン(ユーザー体験のデザイン)、ブランド価値の共有、ブランドストーリー設計、コンセプト化など、具体的な戦略設計を行います。
事業ブランドに関わるあらゆる体験・コミュニケーション(広告・CM、イベント、Web、店頭、SNS、記事、商品・サービスチラシなど)を把握しながら、ビジネスモデル、バリューチェーンの細部に「戦略を宿し」、具体的な戦略スケジュールを作成します。

ペルソナ

カスタマージャーニーマップ

ブランドの方向性

検討ミーティング

5

事業のトーン&マナー、デザインシステムを構築する

事業コンセプトやブランドストーリーが緻密に設計され、整理されたものでも、ブランドを扱う人によってブランドの世界観・イメージ、デザイン表現、ブランド発信、コミュニケーション方法が異なり伝わらないことがあります。事業ブランドの「伝えたいこと」がユーザーに「伝わる」ように、あらゆるブランド体験がユーザーにとって「良い体験」になるように、ブランドのトーン&マナー、デザインシステムを構築します。

ブランドピラミッド

6

コミュニケーションツールにデザインを落とし込む

ユーザーのブランド体験をより良いものにするために、あらゆる接点で活用するコミュニケーションツール(広告・CM、イベント、Web、店頭、SNS、記事、商品・サービスチラシなど)をデザインします。トーン&マナーやデザインシステムを確認しつつ、アウトプットするコミュニケーションツールが達成する目標を設計します。事業運営をイメージしながらリスクマネジメントも考慮しつつ、ブランドオープン後の改善計画を立てます。

パンフレットデザイン

ステーショナリーなど

7

ブランドオープン

ブランド発表前から新規事業ブランドのコンセプトやブランドストーリーなどの事前告知、SNSの立ち上げ・更新などを含めたPR活動を行います。事前の告知を丁寧に実施することで、ブランド発表直後に関心を集めることができます。発表後は認知度向上のためのプロモーションを行い、必要に応じてブランドコミュニケーションを調整します。

8

運営・検証・改善

ブランド発表後からの運営が成長の鍵を握っています。ユーザーとのコミュニケーション、社員のブランド活用など社内外の事業運営を通じて、定期的なメンテナンスを図ります。素早く検証・改善を繰り返すことで、より良い体験に繋がり「記憶に残るブランド」として成長していきます。

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