【ご好評につき再放送】デザインマネジメント入門:経営からプロジェクトまで活かす実践法
シナジーマーケティング株式会社 様 [IDA東京]
シナジーマーケティング株式会社は、大阪市北区に本社を置く企業で、主にCRM(顧客関係管理)システムの提供を行っています。企業のデジタルマーケティング活動を支援するため、5,000社以上のクライアントに対してサービスを提供しており、メインのサービスであるSynergy!というクラウド型のCRMシステムのブランドに対してのリブランディングのご相談をいただきました。ブランドの再構築・VI構築・動画・Webサイト・各種コピーライティングなど、ブランドを成長させていくためのあらゆるサポートをいたしました。
「Synergy!」は2005年6⽉にリリースされ、2025年に20年⽬を迎えたマーケティングツールです。CRM/MA業界は成熟しており、製品や付随するサービスはコモディティ化していることで、明確な差別化や優位性を築くことが困難となっていました。「Synergy!」においても、これまで優位性として据えていた「システム+人的支援」という統合型サービスでは優位性を保てなくなるような状況にありました。また、競合他社はタレント起⽤やCM展開を含めたブランディングに⼒を⼊れている中、「Synergy!」はリリース以来ブランドについて深く議論されておらず、今回改めて「Synergy!」とは⼀体どのようなブランドなのかを明らかにしたい、ということでご相談いただきました。
当初は時代に取り残され、古さを感じる印象を払拭したいと感じていたシナジーマーケティング様でしたが、「ただロゴを新しくするだけ」ではなく、ブランドに存在する背景と伝えたい想いを盛り込んだ上で進めていきたいということでプロジェクトがスタートしました。
プロジェクトメンバーには各セクションから責任者の方が集まり、キックオフからブランドの再定義、VI構築までディスカッションを重ね、推進していきました。




プロジェクトの始めに、「今のSynergy!はどのようなイメージか?」を社員のみなさまへアンケートを実施しました。
すると、「真面目」「ベーシック」「固い」といったキーワードが多く出る結果となりましたが、そこはこれまでブランドが積み重ねてきた価値と認識しつつ、ネガティブな部分は変えていきながら、ブランド成長のために「アクティブさ」「親しみやすさ」という印象を付加させる必要性があると共通認識を持つことができました。

アンケートの「固い」「古い」というキーワードにもあった通り、デジタルマーケティングを支援していくためには、世の中のトレンドに敏感であることや目の前の担当者とその先のお客さまが抱える課題に寄り添い改善していくことが必要だと、ディスカッションにてすり合わせができました。お客さま目線で設計することを「誠実さ」とし、だからこそ時代についていくことが必要、というように真面目さのイメージが再定義されました。
今後もSynergy!が大切にしていくものとして、「変えるもの・変えないもの」のディスカッションを行い、「変えないものがSynergy!のアイデンティティ」として位置付けることができました。
シナジーマーケティング様には、企業のステートメントとして「何を勧めたらあの人は喜ぶだろう?」という創業当時から変わらない考え方があります。サービスとして「誠実である」というスタンスは変えず、誠実であるからこそ、時代の変化に合わせたサービスに変化させ、届けていくことを当たり前にしていきたい、といった言葉がディスカッションの中で出てきました。この創業当時から続けてこられた「届ける」ということは、時代が変わっても形を変えて受け継がれる大切な要素だと捉えました。

Synery!が持つアイデンティティを抽出し、どのようなブランドなのかを明らかにしていく上で、このブランドは「誰に、どのような価値を届けるブランドなのか」を明文化していきました。
一言で「誰に、何を」と言ってもすごく整理が難しい領域でした。つくっては協議し、調整し、メンバー全員で納得した結論を出すことが今回のプロジェクトにおいてとても重要な要件だったので、こだわり抜いて実行したフェーズとなりました。
明文化したブランド像を体系化すると共に、「マーケティング現場が動き出す」というタグラインを設計し、ブランドに関わる全員が「Synergy!というブランドは何者か」を共通言語として話せるようになりました。

元々のロゴマークと比べると、モダンでカジュアルな印象にリブランディングしていきました。コンセプトを積み上げてきたからこそ納得度のあるデザインになり、社内からの抵抗感もほとんどありませんでした。
複数のアイデアを制作する過程の中で、大きく変更するからこそ決定する難しさも同時にありました。「背景も含めて自分の言葉で説明できるか」という点を大切にされていたシナジーマーケティング様が、検証を行い、覚悟を持って決め切れたということが印象的でした。

ロゴマークを刷新したのち、営業資料やWebサイトなど各ツールへの展開を進めていきました。アイディーエイでは、主要部分のデザインの制作を担当し、シナジーマーケティング様のデザイナーのみなさまと協業する形で進行していきました。
元々使われていたイラストレーションもブランドイメージに合わせて刷新し、各ツールへ展開することで、定義したブランド戦略や伝えたい想いが伝わるコミュニケーションツールへと進化することができました。特に、シナジーマーケティング様が制作を進める中でデザインやイラストレーションに関しては厳格なルールを定め、デザインシステムとして整備することで、誰でも同じ品質で扱えるように均質化し、汎用性を高めることができました。




Summary
リブランディングプロジェクトを通して、20年目という節目を新たに再出発されたSynergy!ですが、シナジーマーケティング様社内でも、今回定めたブランド戦略をベースに、販促物、価格表やサービスサイト、コースターやマグネットなど様々な社内ツールへの展開を始めとして、20周年イベントとして開催されていたカンファレンスといったユーザーとの体験の場においても反映していただいていたり、社内のブランド関係者に向けた浸透活動にも積極的に取り組まれています。
Project Member
| デザインディレクター | Yusuke Taneichi(東京) / Kansuke Yukawa(福岡) |
|---|---|
| デザイナー | Naoki Kosada(東京)/ Yuna Uchida(岡山) |
| デザインコンサルタント | Shun Matsuda (福岡) |
| アカウントプランナー | Nozomi Kishimoto(東京) |
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