ヒアリングアシストイヤホン earU 商品ブランディング

カシオ計算機株式会社 様 [IDA東京]

ヒアリングアシストイヤホン earU 商品ブランディング

「集音器でも補聴器でもない」新カテゴリのブランドを、マーケティング・ブランド戦略からPRまで一貫して支援

プロジェクト概要

earUは、カシオ計算機株式会社が展開するヒアリングアシストイヤホンです。従来の集音器でも補聴器でもない、まったく新しい聞こえの市場を創出するプロジェクトです。アイディーエイでは2024年秋からマーケティング・ブランド戦略の策定・ネーミング開発を皮切りに、コミュニケーション戦略企画、クリエイティブ開発、広告・PR・SNS・CRM・Webサイトにいたるマーケティング施策の設計・実行まで、ブランド全体を一貫して支援しています。

「誰もが自分らしく生きられる社会」へ──新しい聞こえのカテゴリを生み出す

ブランドの背景と伝えたい想いを盛り込んだブランドへ再構築

高齢化に加え、スマートフォンやイヤホン・ヘッドホンの長時間使用による軽度難聴リスクの増大が社会課題として注目されるなか、カシオ様は電子楽器などで培った音のデジタル制御技術を活用し、「聞こえ」の悩みを解決するイヤーデバイスの開発に着手しました。
「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」というカシオ様のパーパスに基づき、商品ブランドの在り方を検討していきました。
最初のミッションは、既存カテゴリのどれにも当てはまらない商品を、いかに必要とするユーザーに届けるかという点でした。まず市場・競合・ユーザーの三方向から分析を行い、戦略顧客を「集音器を既に使用している顕在層」と「聞こえに漠然とした不安を抱える潜在層」の二層に設定。それぞれに異なるメッセージと接点設計を行うことで、既存市場への訴求と新市場の開拓を同時に実現する戦略を立案しました。

※earU製品発表会資料より引用

ブランドストーリー、「きこえ」の未来がかがやきはじめる

「きこえ」が人をわずらわせるものであってはならない。
世界中の誰もが、自分らしくかがやく毎日を送れるように、新しい「聞こえ」の体験を生み出すこと。
それを本事業の使命とし、ブランドストーリーを設計しました。
プロジェクトの初期段階でストーリーを構築することで、メンバー全員が同じ方向を向いて推進することが可能になりました。

マーケティング・ブランド戦略から言葉・ビジュアルまで──「きこえが世界をひらく」世界観を構築

ブランドのアイデンティティ・ドメイン・提供価値・ユーザー像を体系的に整理したブランドプラットフォームを設計。「誰もが自分らしく生きられる社会を実現し、きこえの新しい未来をひらく」というブランドの変わらない価値を制定し、タグラインを「きこえが世界をひらく」と策定しました。

コミュニケーションキーワードをブランドが伝えたい印象として定義。設定した3つキーワードを軸に、キービジュアル、コピー、店頭什器、リーフレット、プロモーション動画、Webサイトにいたるすべての表現を統一的に開発しました。

ネーミング「earU」もアイディーエイが開発に参画。カシオ計算機のパーパス・技術思想を内包しながら、音を通じてユーザーの世界が広がるという世界観をシンプルに体現するブランド名として設計されました。ブランドガイドラインの整備も行い、社内外の多様な接点でブレのないコミュニケーションが行える基盤を構築しています。

※ロゴマークデザインはカシオ様社内で制作

ブランド公開前からローンチ、その後のPR・販売促進・コミュニケーションまで一貫して戦略企画を担当しました。その上で店頭・オンラインでのコミュニケーションなど全ての体験を通してブランド価値が届き共感されるように各ツール・媒体の制作を行なっていきました。

ヒアリングアシストイヤホン earU ブランドサイト
https://www.casio.com/jp/earu/

【ヒアリングアシストイヤホンearU】コンセプトムービー

【ヒアリングアシストイヤホンearU】機能性動画

社会記号「モヤ耳」の設計と浸透——調査・命名・メディア戦略を一貫して

本プロジェクトでは、単一の商品プロモーションにとどまらず、「モヤ耳」という社会的概念を同時に市場に浸透させることで、earUというブランドへの自然な関心喚起を促すPR戦略を設計しました。「earUを主語にしない」というコミュニケーション原則のもと、社会的課題の啓蒙を起点にメディアが取り上げたくなるストーリーを構築しました。

モヤ耳 ー気持ちが届かない『聞こえ』?
https://web.casio.jp/earu/moyamimi/

※earU製品発表会資料より引用

「モヤ耳」チェックツール みんなが聞いてる”音”のカタチ
https://web.casio.jp/earu/moyamimi/check/

東京・秋葉原UDXシアターにて「earU」の製品発表会が開催されました。アイディーエイでは発表会のコンセプト設計から、プログラム構成・台本作成・会場ゾーニング・進行マニュアル・来場メディアへのリリース配信まで、株式会社プラチナムと連携しながらトータルでコーディネートしました。

広告・SNS・PR・CRM・Web──全施策をつなぐ統合マーケティングの設計と実行

今回の支援領域は、クリエイティブ開発だけでなく、ブランドローンチ後の運用フェーズも担当させていただきました。デジタル広告の企画・KPI設計やインフルエンサー起用を含めたSNS戦略、CRM施策の設計と運用、データ分析、そしてWebサイトの制作・改善まで、複数の領域を統合的に管理しています。

カシオ様社内の複数部署にまたがる意思決定構造に対して、アイディーエイが一元的な窓口となり、週次・隔週・月次の会議体を設計して意思決定スピードを担保。CRM支援会社、広告代理店、PR支援会社、モデル事務所、撮影クルーなど複数のパートナー企業との連携もアイディーエイがコーディネートすることで、カシオ様が承認・意思決定に集中できる体制を構築しました。

Summary

総括

earUは、カシオ計算機株式会社が展開するオープンイヤー型ヒアリングアシストイヤホンです。軽度の聴覚課題(いわゆる「モヤ耳」)を持つ人々に向け、集音器でも補聴器でもないまったく新しいカテゴリを創出するプロジェクトです。アイディーエイは2024年秋からブランド骨子の策定・ネーミング開発を皮切りに、コミュニケーション戦略企画、社会記号「モヤ耳」の設計・浸透、製品発表会のトータルコーディネート、広告・PR・SNS・CRM・Webサイトにいたる統合マーケティングの設計・実行まで、ブランド全体を一貫して支援しています。

Project Member

ディレクター Yusuke Taneichi(東京)/ Naoki Kosada(東京)/ Takahiro Nakagawa(大阪)
グラフィックデザイナー Juri Inoue(大阪)/ Anna Awata(東京)/ Tomoka Takemura(東京)
コピーライター Haruka Koresawa(岡山)
Web・動画デザイナー Satomi Kurokawa(岡山)/ Sayaka Watase(岡山)/ Mizuki Nakasuji(福岡)/ Hyuga Kaizu(大阪)
デザインコンサルタント Takashi Fujiwara(東京) / Shun Matsuda (福岡)
アカウントプランナー Miyako Nakajima(東京)

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