ブランド価値を伝える「ブランディングデザイン」とは?
嶋本ダイカスト 様 [IDA大阪]
兵庫県神戸市に本社を構える嶋本ダイカスト株式会社様。「一つの部品 大きな信頼」という企業理念のもと、自動車・二輪車、照明器具、ガス器具、通信機器などの部品を製造されています。
経営陣の想いを社員に伝え、理念への理解を深めて業務や行動につなげたい、そして社員エンゲージメントを高めたいというご要望からインナーブランディングを実施しました。
まずは社長自らがミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を再定義し、プロジェクトメンバーにその想いを共有。メンバーを中心に自社・競合・市場(顧客)分析を行い、社員自らの言葉で「会社の在り方(プラットフォーム)」や「社員の心得10か条(SDK Action&Mind)」を策定しました。さらに、理念や心得の浸透活動も社員主体で企画・実行できるよう、継続して取り組める体制づくりをサポートしました。
嶋本ダイカスト様には、「1. 良いものをつくる」「2. 品質のド真ん中を目指す」「3. ものづくりを通して人と自分を育てる」という3つの企業使命があります。
将来これらを体現するため、製造/営業/教育/採用などの視点から、社員で3〜5年後の会社のフューチャープランを立案し、目指す姿を見える化しました。
そして、3C分析を通して自社の強みや魅力を再確認し、存在意義や提供価値を明文化する「プラットフォーム(企業ブランド軸)」をプロジェクトメンバーと共に策定しました。
このプラットフォームは、社員が「自社とはどんな会社なのか」を再確認し、日常の判断や決断における基準となる重要な役割を担います。そのため、一つひとつの言葉や要素を何度もブラッシュアップしながら丁寧に完成させました。
また、「大切にすべき心得を社員自身の言葉で作りたい」というご要望から、メンバーが日々の仕事で大切にしていることや意識している点を抽出。それらの言葉を整理し、日々の行動や判断の軸となる「心得10か条(SDK Action&Mind)」を策定しました。

企業理念やMVV、そしてメンバーと策定したプラットフォーム(ブランド軸)の内容を何度もすり合わせ、象徴となるタグラインを作成しました。
製造している部品自体は小さくとも、それらは人々の生活に欠かせない製品へと組み込まれ、社会に貢献する無限の可能性を秘めています。今回のタグラインには、そうした「ものづくり」の本質を表現するとともに、製造技術を磨き続け、持続的な事業成長を目指す確固たる意思が込められています。



企業としての想いや強み、魅力を社内外へ発信するため、企業ブランドを象徴するキービジュアルを制作しました。
ダイカストそのものの形状をモチーフにした枠組みの中に、ものづくりへの熱意、社員の笑顔、部署を超えたコミュニケーションなど、嶋本ダイカスト様ならではの「らしさ」を1つのビジュアルに凝縮。コーポレートサイトのファーストビューにも配置しています。
また、本プロジェクトで策定した理念や心得を集約したクレドカードもあわせてデザインしました。理念の浸透活動で活用するツールとして、コーポレートカラーを基調に、携帯性や読みやすさを追求したオリジナル仕様で仕上げています。

Summary
社長や経営陣は直接プロジェクトには加わらず、社員(プロジェクトメンバー)の意思や意見を最大限に尊重するプロセスのもと、神戸・長崎の両工場から集まったメンバーが自社と真摯に向き合い、情熱をもって企業ブランド軸や心得を形作っていきました。 プロジェクトの節目には、全社員へ向けて企業理念やMVV、プラットフォーム、そしてSDK Action&Mindのお披露目と浸透活動の計画を共有する「インナーブランディングキックオフ会」を開催。 現在も両工場・各部署においてインナーブランディング活動が主体的に展開されており、組織としてさらなる進化を続けていらっしゃいます。 社員を育てる視点だけではなく、自社にマッチする採用を目指すために、インナーブランディングに引き続き、採用ブランディングのサポートも実施しました。
Project Member
| デザインディレクター | Yukie Omori(大阪) |
|---|---|
| デザイナー | Sayaka Watase(岡山) |
| デザインコンサルタント | Satoru Kobayashi(大阪)/ Akihito Fujiwara(大阪) |
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