INTERVIEW

何年先も時代に必要とされるシニアデザイナーへ

Satomi Kurokawa

シニアデザイナー / 岡山本社 / 2004年入社

2回の産休・育休復帰を経験しながら、成長を続けるシニアデザイナー。流通商品のパッケージから工業系企業のブランドデザイン、さらにはWebサイトまで幅広くクオリティ高いデザインを提供できるスペシャリスト。

ずっと好きだったことが、今は「デザイナー」という職業に。

− 「デザイン」との出会いについて教えてください。

とにかく小さいころから絵をかくことが好きでした。学校ではずっと美術部。文化祭や文集の表紙とかは基本私が描いてた記憶があります。休み時間には好きな芸能人と友達のツーショットをすごくリアルに描いてたりしていたような、いわばオタクでした(笑)。

− そこから仕事としてデザインを目指すようになったのはどうしてですか?

国公立のデザイン学科がある大学を目指していたのですが、その頃からデザインを仕事にするために学べる学校を探していました。その際、「使い捨てにならないデザイン」という観点で、プロダクトデザインを専攻しました。プロダクトデザインができる企業を中心に就職活動をする中、「パッケージデザインも立体物である」と思考を転換し、学校の求人票を見て、アイディーエイを受けることに。当時各社の面接を受けましたが、どの企業の面接よりも自分らしく話すことができ、入社に至ったことを覚えています。

デザインで人をも変える。そんな瞬間が大好きです

− アイディーエイに入社してから、デザイナーとしてどんな仕事をしてきたか教えてもらえますか?

元々はパッケージデザインをつくる仕事ということで入社しましたが、時代に合わせて必要なデザインも変わり、幅も広くなっていきました。 今でもパッケージデザインの制作が多くを占めていますが、Webデザインのお仕事や、地元の工業系企業さまのブランドデザインをさせていただくこともあります。 根が飽き性な性格なので、色々な種類のデザインをできる方が自分には合っているな、と感じています。

− さまざまなデザインができるのって魅力の一つですよね。仕事をする中でご自身も変化がありますか?

そうですね、入社当時は「自分の作品」という感覚が強かったように思いますが、今は全くその感覚はなく「どれだけお客さまに喜んでいただけるか」というように変わったことで楽しめる幅が広がりました。 例えば、岡山の近藤治療院さまとのお仕事では、「デザイン」で関わった1年間でお客さまが見違えるほど自主的に動かれるようになり、お客さま自身も人生のベクトルが変わっていったように思います。 デザインの力でビジョンや価値が見える化されたことが、人をもポジティブな方向に変えるのだと実感することできました。

また、飲料メーカー様とのお仕事では、パッケージデザインのプレゼンテーションを通してお客さまから「仕事を楽しむということを教えてもらった」とありがたいお言葉をいただくこともありました。 その際は、いかに話題になるような切り口でデザインを活用していくか、という観点でご提案をさせていただいていたので、その結果お客さまも楽しんでくださったのだと思います。 デザインは他の誰かをこんなにも感動させたり、人生を変える力があると私自身が教えてもらいました。

− デザインで「人」へ影響を与える、仕事をする上で素晴らしいやりがいですね。

本当にそう思います。私が勤務している岡山本社では東京支社の案件である大手企業さまのデザインをすることもありますし、地元岡山にある中小企業さまのデザインもあります。どういったお仕事でも、目の前にいるお客さまがどれだけ喜んでくださるか、良い関係で仕事をできるかということを大切にしています。やっぱり「デザイン」で人に影響を与えれることが自分自身もやりがいを感じるポイントですね。

2回の産休を経て、仕事で人生が豊かになった。

− 黒川さんは2回の産休・育休を経験されていると思うんですが、働き方や仕事への向き合い方も変わりましたか?

一般的には子育てとの両立は大変だと言われています。たしかに大変、でも復職した後の方が時間を有効に活用できるようになり、働くのがより楽しいと思えるようになりました。もちろん家族の協力があってのことですが、仕事が忙しくても充実感を感じながら仕事ができています。

− なるほど。仕事への向き合い方が変わったということなんですね。

そうですね。あとは、ベビー用品などのデザインは実体験に基づいて、ユーザーへの理解を高めたデザインを描けるようになったなと思います。また、2回の産休を重ねるごとに考えられる領域や深度も変わってきました。2回も経験できたので、自分自身の財産としてデザインに活かしていきたいです。

新しい「デザイナーの生き方」をつくっていきたい。

− これから目指したいデザイナー像を教えてください。

まず、アイディーエイのようなこんなに広い領域ができる仕事は他にないかと。元々目指していたプロダクトデザインの領域もあり、展示会ブースのような立体のものからポスターやパンフレットなど平面のものまでデザインします。クライアントも大手企業から個人のお客さままで、様々です。飽きっぽい私の性格にはぴったりだなとつくづく思います。(笑) デザインで人が変化していくこと、お客さまが喜んでくれること、私の中ではデザイン自体が「仕事」という枠を超えて、「生きていくこと」になっています。「今が一番幸せ」だといえるのもデザインのおかげであり、仕事をすることで人生が好転しています。 これからの将来はただ歳をとるのではなく、経験を重ね熟していく「シニアデザイナー」になりたいです。よく「ユーザーの若返り」を目的にデザインリニューアルをする案件がありますが、そういった若い方へのデザインだけではなく、60代・70代の方々の流行をつくるようなデザインを生み出していくことが目標です。子どもを出産してデザインの考え方が変わったように、自分が年齢を重ねると共に新しいデザインをつくることで、デザイナーのみんながポジティブに仕事ができ、生き方自体も変わっていくといいなと思っています。

− これからデザイナーを目指す方へシニアデザイナーからのメッセージをお願いします!

私はデザインで「人が変わっていく瞬間」でやりがいを感じています。デザインを「自分の作品」と捉えてしまうとなかなかその先がない。どれだけ「人のためにデザインできるか」で自分自身の提供するデザインの価値も変わっていきます。皆さんもぜひ「人のために」つくれるデザイナーを目指して頑張ってみてください。

何年先も時代に必要とされるシニアデザイナーへ

Satomi Kurokawa

シニアデザイナー / 岡山本社 / 2004年入社

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